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「北東アジアの平和と安全保障」プログラムのワークショップ開催へ

東京

テーマ「米中対立の渦中で再考する――多国間主義とアジアの平和の未来」 

「北東アジアの平和と安全保障」プログラムでは、カイ・ヘ上級研究員の主導のもと、研究プロジェクト「米中対立下における多国間主義とアジアの平和の未来」をスタートしています。本プロジェクトは、アジア太平洋地域にとって極めて重要な問い、すなわち「米中対立が激化する時代において、各国は平和と安定の維持のためにどのような制度的戦略を採用するのか」を主テーマに据え、第一線の学者や政策立案者を招へいし協調的かつ政策志向の探究を通じて、アジア太平洋地域の平和と秩序の制度的基盤に関する学術的議論を深めると共に、実践的な政策対話に有意義な貢献をすることを目指します。同プロジェクトのとりまとめとして、9月に東京でワークショップを開催し、米中の競争が激化する中でアジア太平洋地域の各国が多国間主義、少数国間主義(ミニラテラリズム)、二国間主義、単独主義あるいはそれらのハイブリッドな組み合わせなど、いかに多様な制度的アプローチを駆使して地域の平和と安全を管理しているかを体系的に検証していきます。 


背景 

この数十年間、多国間主義はアジア太平洋地域の秩序の礎となってきました。そして冷戦の終結以来、ASEAN主導の枠組みは、大国および中堅国のための対話、信頼醸成および協調的安全保障のための包括的なプラットフォームを提供してきました。 

同時に、中国が推進する「一帯一路」構想(BRI)および「グローバル発展イニシアチブ」「グローバル安全保障イニシアチブ」「グローバル文明イニシアチブ」「グローバル・ガバナンス・イニシアチブ」という四つのグローバル・イニシアチブは、地域および世界秩序に関して代替的なビジョンを推進しようとする北京の意志を反映しています。さらに「チャイナ・プラスワン」という制度的アプローチや上海協力機構(SCO)の多国間的枠組みの拡大は地域および国際的な注目を集めています。 

他方で、「アメリカ・ファースト」政策の復活とワシントンの単独行動主義的傾向は、米国が多国間主義から距離をおきつつあるとの認識をも強めています。こうした動向のもと、アジア太平洋地域の未来に対する不確実性は一層高まっていると言わざるを得ません。 


プロジェクトの目的 

こうした背景のもと、本プロジェクトでは以下のことを目指しています。 

・地域の平和・安定・繁栄の持続を目的とした、多国間およびその他の制度的メカニズムの活性化・適応のための実践的な提言を策定する 

・米中対立の文脈において、中国、米国、日本、韓国、ASEAN、オーストラリアといった主要なアクターが採用している主な制度的戦略を特定する 

・地域的な多国間主義が直面している課題と機会を探る 

・大国間対立下における秩序の移行を管理する上で、さまざまな制度的戦略がいかに寄与するのかを評価する 


 * こちらの会議の参加者の募集は行っておりません。